パセリの備忘録 | シャーロック・ホームズと英国

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マビノギオン 8

GWが終わってしまいました。残念です。

ということで、久々にマビノギオンの続きです。

 

傷だらけでグワウルが国に帰って行った後、めでたく結ばれたプウイヒルとヒリアンノン。

プウイヒルは婚礼の宴の後、すぐに自国であるディヴェドに帰り、また宴会。

 


ここでの注目は、宴会に集まった大勢の身分の高い人々や婦人たちに

ヒリアンノンから贈り物を与えている、というところでしょうか。

 ものは、腕輪・指輪・宝石など。

輿入れの持参金みたいなものなのでしょうか。


 

治世も順調に3年が経ち、いくらなんでもそろそろお世継ぎを……と痺れを切らした家臣たちからこんな進言。

 

『殿はもうお若くないのですから、すぐにでも子供ができる奥方をもう一人選んでください、もう我慢できません』

 

やはりお世継ぎ問題は重要だと、プウイヒルも考えて、ヒリアンノンと頑張るから1年の猶予をくれと提案。

そして無事に1年後に王子が誕生!

 

ヒリアンノンの出産のために集められた6人の女たちが、生まれたばかりの王子を寝かせて休んだ翌朝。

なんということでしょう。赤子の王子が消えていなくなっているではないですか!

 

6人は、考えた。

『私たちのせいってことで、私たちが火あぶりとか死刑とかになるなんてひどいわー』

『なんとかならない?』

 

ということで、考えた作戦。

 

ちょうど生まれた子犬がいるから、それを殺して、その血をヒリアンノンに塗りたくって、骨をそばに置いて

『私らが止めたのに、ご乱心の奥方が赤子を食べてしまった!』

ということにしてしまおう。

 

目覚めたヒリアンノンが赤子はどこ? というのに6人でこの作戦を決行。

そんなことしてない、本当のことを話してくれれば、誰もひどい目には合わせないというヒリアンノン。でも、6人は作戦を貫き通す。

結果、国中にヒリアンノンが王子を食べたと広まり、貴族たちからはその罪で追放するようにとの嘆願まで出ることに。

 

プウイヒルはそれに対してこう判断します。

ちゃんと子供を産んだヒリアンノンを追放する根拠はない。

彼女が不正をしたというならば、罪の償いをすればいい。

 

ヒリアンノンは、ここで学者や賢者を集めてどうするべきかを考えてもらう。

結論。

『6人の女性たちと言い争ったのは罪だから、その償いをする方が良い』

ということで、苦行に服することに。

 

苦行の内容は、

7年間、毎日、アルベルスの王宮の門にある乗馬用の踏み台のそばに待機。

そこに来た、この事件を知らない人すべてにこの話を説明しなければならない。

さらに、誰にでも

『よろしかったら、王宮の中までおぶって連れて行きましょうか?』

と申し出なければならない。

 

でもさすがに、『では、よろしく』という人はいなかったとのこと。

 


 

ひどい目に合わせないから、というヒリアンノンの言葉を絶対に信用しない女6人!

しかも母親が食った! という冷酷無比な作り話。

まさに鬼の所業! さすが。

 

罪の償いの『罪』が、

赤子を食べた! よりも、言い争いはしたわ、それは悪かったわ。

になっているところが賢者の知恵なんでしょうか。

 

いや、それにしても、お妃様ともあろう方が

門に毎日待機で7年間ですよ。

 

苦行。

しかも謎の苦行!!

 

この後に出てくる苦行の様子。

 

踏み台のそばに座って待機しているヒリアンノン。近づいてきた領主に、

『ご領主殿、そのままお進みなさいますな』

『お一人ずつ、私が背負って宮廷へお連れします。これは自分の息子を殺して食べてしまった罰なのですから』

 

と声をかけています。

ヒリアンノン、

『言い争い』の罪は名目上で、結局は『食べちゃった』と思い込んでしまっているというかわいそうなことになっていました。

 

 

| みんくとじんこ | カドフェル | 02:35 | - | - |
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